【実は意外と知らない?】今までのコーヒーを更にワンランクアップさせるフレンチプレス抽出術(浅煎り〜中煎り)

僕は以前までフレンチプレスで淹れたコーヒーがあまり得意ではなかった。というのも飲む時にザラザラとした粉っぽさを舌に感じてしまい最後まで美味しく飲む事ができないと感じていたからだ。

 

「挽いたコーヒー豆にお湯を注ぎ、待つ」だけというシンプルさコーヒーオイルがフレンチプレスの魅力なだけに、何とかこの粉っぽさを極力抑えて抽出できないかとずっと考えていたところ、最近になってとても素晴らしい方法を知ってしまった。


この方法はバリスタ世界チャンピオンであるジェームスホフマンが実践していたやり方で随所に美味しいコーヒーを淹れるためのヒントが隠されている。


今回は意外と知られていないいつものコーヒーをワンランクアップさせる究極のフレンチプレス抽出術を紹介したい。

 

 この記事がおすすめの人

 フレンチプレスのザラザラ感が苦手な人
 フレンチプレスで美味しく淹れられない人
 いつもとは違ったやり方を試してみたい人




究極のフレンチプレス抽出術

品質の良いコーヒーを用意する

もちろんスーパーで売られているコーヒー豆を使って淹れてもOKなのだが、フレンチプレスは「浸漬式という漬け込み式の抽出法であるため良くも悪くもコーヒーの成分が他の抽出方法に比べてダイレクトに出てしまう。

 

そのため少し贅沢をして品質の良いコーヒーを使用するのがおすすめ。またできればコーヒー豆の個性が感じられる浅煎り〜中煎りくらいの焙煎度合いが最適。



 品質の良いコーヒーを選ぶ3つのポイント

 生産履歴(生産地、標高、精製処理方法)が分かるスペシャルティグレードのコーヒー
 焙煎日から3~7日くらいのフレッシュなもの
 挽いていない豆のままのコーヒー 



品質の良いコーヒーは自宅近くの自家焙煎店や、信頼の置けるロースターから購入することをオススメする。今の時代であればネットで購入したとしても焙煎日から1~3日のフレッシュなコーヒーが自宅に届くので、ネットでの購入もおすすめ。






お湯を温める

使用する水は水道水ではなく、軟水のボトルドウォーター、または浄水がおすすめ。コーヒーの約99%は水なので水の質にはこだわりたい。そして美味しいコーヒーを淹れるには抽出温度も重要。今回コーヒー豆は浅煎りのものを使用し少し高めの95℃のお湯で抽出していく。


今回のやり方は通常のフレンチプレスの抽出時間の2倍かかるので低い湯温のお湯を使うと出来上がりのコーヒーがぬるく感じてしまうので95℃が適している。ただし沸騰したてのお湯は余計な渋みや苦みが出てしまうので避けよう。


写真のケトルは1℃単位で温度をピンポイントに設定・保温ができるBrewista(ブリューイスタ)のアルティザングースネックケトル。わざわざ温度計を使って湯温を測らなくて良いのでとても楽で便利。

 

関連記事

世界中のトップバリスタの多くが使用している事で注目を浴び、今や電気ケトルNo1の呼び声が高いBrewistaのケトル。湯温を測るのに温度計を使うのがいつも煩わしく感じていたのと、Brewista製品がずっと欲しかったので購入してみた。単刀直[…]

 








フレンチプレスとカップを湯煎する

フレンチプレスを湯煎をするのをお忘れなく。特に冬の時期は器具が冷たくなっているので湯煎はマスト。カップも冷えているとコーヒーの温度が下がりやすいのでこちらも湯煎を忘れずに。今回フレンチプレスにはコンパクトなBODUM (ボダム) 350mlを使用。

 

 






コーヒー豆を測る

コーヒー豆は15g使用する。きちんとスケールを使い正確な分量を測るのがポイント。コーヒー豆専用軽量スプーンを使って軽量するやり方はあまりおすすめはできない。理由は焙煎度合いによって1スクープの量に違いが出てしまうため。

 

 

関連記事

僕がコーヒーを本格的に始めようと思った当時、まず一番最初に購入したのがHARIO(ハリオ)のV60 ドリップスケール。そもそもコーヒーを淹れるのに計りが必要だなんて事さえ知らなかったのだけれど、働き始めたコーヒーショップでスケールを使ってコ[…]









コーヒー豆を中挽きで挽く

コーヒー豆は中挽きで挽く。「フレンチプレスには粗挽き」という従来の定説は忘れよう。粗挽きの場合、粒が大きいので粉の中央部分より外側部分から成分が多く出てしまい渋さが目立ったコーヒーになってしまう。中挽きにする事でよりコーヒーの持つ甘さを引き出すことができるのだ。


粒度は写真(上)を参考にしてほしい。ちなみに今回使用いるミルはドイツの手挽きグラインダー「Comandante(コマンダンテ)」。スタート位置から35クリック回すと写真と同じ粒度になるのでコマンダンテユーザーはぜひ試してほしい。

 

関連記事

手挽きコーヒーミルは国内・国外にて様々なモデルが開発・販売されている。■ ポーレックス(Porlex)■ Zpro(ジープロ)■ Timemore(タイムモア)■ Kinu(キヌ) M47など高品質なモデルが各社で続々と発表されている群雄割[…]

 





お湯を注ぐ

湯煎したお湯を捨て、挽いたコーヒー豆15gにお湯225gを注いでいく。ドリップのように丁寧に注ぐ必要はなく勢いよく注ぐのがポイント。お湯の勢いで粉同士は引き離され、攪拌される事によって成分の抽出が促される。






4分そのままで待つ

お湯を注ぎ終えたら、プランジャーを上に軽く被せ4分そのままの状態で待とう。下まで押し切らず写真のように宙に浮いた状態で問題ない。






スプーンで攪拌・アク取り

4分経過後、プランジャーを外し、スプーンを使用して表面部分を5回ぐるぐると優しく攪拌する。






攪拌後、表面にアクとコーヒー粉が浮いてくるのでこれをスプーンを使って除去する。コーヒーがなるべく冷めないように攪拌〜アク取りまで30秒で終わらせよう。






アクを取り除いた状態がこちら↑。






更に4分待つ

アクを手早く取り除いたらプランジャーを軽く乗せてさらに4分待つ。プランジャーはまだここでも押し切らないので注意。ここでもう4分待つ事でコーヒーの持つ甘さをさらに引き出していく。


コーヒー粉はほとんど全てが底に沈んで集まっている状態。底に沈んだ微粉が舞ってしまうのでフレンチプレスを移動させたり揺らしたりしないこと。






プレス開始

4分経過後、プレスしていく。ただし従来のフレンチプレスと大きく違う。下までプランジャーを押し切らずに液面からゆっくりと2〜3cm程度でストップさせる。理由は、不用意に下までプレスをしてしまうと、せっかく底に沈んでいた微粉たちが液体の中で舞ってしまい、渋さや粉っぽい食感に繋がってしまうからだ。






そっと静かに注ぐ

そっとカップに注いで完成。微粉や沈殿していたものが入ってしまっては今までの苦労が台無しだ。そっと静かに丁寧に注ごう。







微粉をカップに入れないように最後まで注ぎきらないのもポイント。少しコーヒーが残っているくらいでちょうど良い。






最後に

フレンチプレスで淹れたコーヒーは、コーヒーの持つ成分や、コーヒーオイルがダイレクトに抽出され、コーヒー本来の味わいを存分に楽しむことができる。液体にボディを感じるのはこのコーヒーオイルが理由。


フレンチプレス特有のザラザラとした食感の悪さに悩まされている方はぜひ今回紹介した方法を試してほしい。今までと違う印象に驚くはずだ。適切に抽出されたフレンチプレスのコーヒーは本当に美味しいのである。

 

 

 

究極のフレンチプレス抽出術のおさらい

 抽出レシピ

■ コーヒー:15g (浅煎り〜中煎り)
■ 粒度 : 中挽き
■ 湯量:225ml(g)
■ トータルの抽出時間 8分半〜9分 

 抽出方法

① フレンチプレスにコーヒー粉をセットし、お湯を注ぐ
② 4分待機
③ 5回攪拌/表面のアクを取る(なるべく30秒くらいで終わらせる)
⑤ さらに4分待機
⑥ ゆっくり丁寧にカップに注ぐ