朝から晩まで、時にはご飯を食べる時間がないほど仕事に追われ、終わらなかった仕事は土日にやったりと常に交感神経が優位な状態でストレスフルな毎日をあなたは過ごしてはいないだろうか?
時間を忘れてリラックスできる時間を一週間のうちに一度でも取れればまた次の仕事に向かうパワーが戻ってくる。そんなリラックス空間と共に、深煎り文化の札幌では珍しい自家焙煎の浅煎りのスペシャルティコーヒーを提供してくれるお店がある。
それが2017年の10月に札幌市北区にオープンした「時計のない喫茶店」だ。
カウンターに座りコーヒーを注文

まずはメニューを拝見。コーヒーだけではなくアルコールメニューもある。
今東京を中心に人気に火がつき始めているコーヒーカクテルメニューも数種類あり期待感が募らずにはいられない。
店内の雰囲気はすこぶる良い。日が落ち少し暗くなった時間帯にこの空間でお酒を飲むのも乙だ。
ただ今回こちらにきた目的は札幌でもあまり見ない浅煎りのスペシャルティコーヒー。メニューの1番上、「スペシャリティコーヒー」700円を注文してみたい

深煎りのコーヒーが台頭している札幌の中で浅煎りを提供している店というのは珍しく、ぜひ飲んでみたいと思いこちらにお邪魔した。
ケニア カグモイニのフレーバーはアプリコットジャム・パッションフルーツ・ライム。なんと魅力的なフレーバー表現なのだろう。

メニューを閉じると、メニューの表紙に何やら文章が書いてある。
見逃していた。
どうやら「時計のない喫茶店」という店名はある曲の名前からとっているそうだ。
この曲に出てくる「時計のない喫茶店」をイメージして、あえてシンプルな内装にしているという。
“ミニマリスト”や”断捨離”という言葉を最近ではよく聞くようになったが、物を極力排除したシンプルな空間というのは心を落ち着かせる効果があり、やはりこちらのお店も店内に入った瞬間、心がすっと静かになった。
とは言え、そのシンプルな空間の中にも随所にオーナーのこだわりが見え隠れしている。
注文したコーヒーが出来上がるまで素敵な店内を見てみることにしよう。
オーナーのこだわりが詰まった店内

カウンターから見える場所に沢山のレコード、そしてレコードプレーヤーが置かれている。
レコードから流れる心地よい音楽が店内に響き渡る。

カウンター奥のLA CIMBALI(ラ・チンバリ)のエスプレッソマシンに西日が当たり輝きを放っている。

お湯を沸かすコンロに合わせてカウンターの木をカットしてある。
とても面白いアイデア。
真鍮製の電気スタンドがこの空間で圧倒的な存在感を放っている。

まるでレストランのようなテーブル席。真っ白なテーブルクロスが優雅なひと時を演出している。

注文したケニア カグモイニをオーナーの方が丁寧に抽出してくれている様子が伺える。Hario(ハリオ)のV60というドリッパーで抽出している。
浅煎りやフルーティなスペシャルティコーヒーは紅茶のような感覚で飲まれることが多く、ほかのドリッパーに比べ大きな穴が下にあるHario V60で淹れる事で浅煎りコーヒーの良さを引き出す事が可能だ。
私も自宅でコーヒーを淹れる際には使用している。抽出のコントロールが難しく、慣れないと美味しいコーヒーが上手く淹れられない器具ではあるが、非常に自由度が高く、そこが魅力な点ではある。
浅煎りのケニア 「カグモイニ」はいかに


浅煎りのためかコーヒーが紅茶のような色をしている。
ケニアのコーヒーの特徴であるジューシーな酸やトマトのような風味、そして紅茶のような味わい感じることができる。
重くなく、ライトなコーヒーなので下手をすると一気に飲んでしまいそうになる。ゆっくり味わいながら飲み進めていこう。
最後に
今回は本当にお店の中に時計がない「時計のない喫茶店」にお邪魔した。
「時計がないようなシンプルな内装のお店にしたい」というオーナーの想いが詰まった店内は一歩足を踏み入れると、心が静かになるような空間。
美味しい浅煎りのスペシャルティコーヒーを片手に、自分とじっくり向き合うような時間を過ごしたいという方には非常におすすめな喫茶店だ。
深煎りのコーヒーが好きな方や、缶コーヒーしか飲まない方は、一歩踏み込んで新しい味覚の世界に飛び込んでみてはどうだろうか。
店舗情報
住所 | 北海道札幌市北区北17条西4-1-11 マンションニューエルム 1F |
営業時間 | [火~木]7:00~17:00 [金・土]11:00~24:00 [日]11:00~20:00 [月]定休日 |
Wi-Fi | 無し |
禁煙喫煙 | 禁煙 |
エスプレッソマシン | LA CIMBALI(ラ・チンバリ) M29 SELECT |