ノルウェーに本拠を置く人気ロースターFUGLEN(フグレン)。2012年に海外初進出として東京にFUGLEN TOKYOをオープンさせ、現在ではロースターを含め東京で3店舗運営している。
今回購入したコーヒー豆はエチオピアの「チェルベッサ・ダンシェ」。なんだかおしゃれな名前だ。生産処理方法はフリーウォッシュト。
フグレンの真骨頂ともいえるフリーウォッシュトのコーヒーはどれを飲んでも綺麗な味わい。僕がフグレンのコーヒーを好きな理由はそこにある。
クリーンで甘さの余韻が素晴らしい「チェルベッサ・ダンシェ」を淹れて飲んでみよう。
Ethiopia CHELBESA DANCHE

名前 | チェルベッサ・ダンシェ |
生産国 | エチオピア |
エリア | ゲデブ/チェルベッサ |
生産者 | 313 member |
精製処理場 | ダンシェ・ウォッシングステーション |
生産処理方法 | フリーウォッシュト |
品種 | Wolisho, Kurume |
標高 | 2000-2300m |
フレーバー | ピーチ/マスカット/ジャスミンティー |
パッケージのイラストがまず魅力的

見た瞬間にフグレンのコーヒーだと分かるパッケージは魅力的で「どんなコーヒーなんだろう?」と想像を掻き立てられる。イラストがとてもユニークでコーヒー好きでなくてもジャケ買いしてしまいそうだ。

フグレンはノルウェー語で「鳥」の意味。ロゴはアジサシという渡り鳥がモチーフになっている。
開封。一番好きな瞬間

僕は一度しか訪れないこの開封の瞬間が一番好きだ。今回のコーヒー豆はどんな香りでどんな形でどんな色なのか、開ける前からワクワクしてくる。
開けたらまずは香りから

開封した人だけしか楽しむことができない開けた瞬間に広がる「袋に充満したコーヒーの良い香り」。とても幸せな瞬間だ。
コーヒーを淹れよう
計測することが大切

ハリオのV60を使いすっきりした味わいに落とす。コーヒー豆は14g、お湯の量は225gで比率は約1:16。フグレンのコーヒーを抽出するときはフレーバーを楽しみたいのでこの比率が自分的には好み。
美味しいコーヒーを淹れるなら写真上のように必ずコーヒー豆の量、そして湯量抽出時間は計ろう。おすすめは価格もリーズナブルでシンプルな機能が使いやすいHarioドリップスケール。他にも様々な機能が搭載されたスケールはあるが自宅であれば正直これで十分。
僕がコーヒーを本格的に始めようと思った当時、まず一番最初に購入したのがHARIO(ハリオ)のV60 ドリップスケール。 そもそもコーヒーを淹れるのに計りが必要だなんて事さえ知らなかったのだけれど、働き始めたコーヒーショップでスケールを使って[…]
自分の好きな濃度感かな?

フグレンのコーヒーの特徴を抽出で出せたときはフレーバーを明確に感じることができ、甘さと酸のバランスが良い。ばっちり抽出が決まったときはTDS計を使い濃度を測ってみることにしている。するとTDS(濃度)が1.15%付近であることが多い。濃度が高すぎると舌の上でやや苦さを感じたりフレーバーが感じ難かったりするので自分はこの濃度感が好みだ。
価格は高いがTDS計があるとコーヒーを数値化できるので自分の好みの濃度が分かったり、再現性を担保できるので便利。バリスタであれば一度は使っておいた方が良いだろう。
コーヒーの収率とTDS (濃度)。 収率とTDS(濃度)はプロのバリスタであれば絶対に知っておかなければならない知識。コーヒーという液体に対して、収率やTDSなどの数値を算出し客観的にコーヒーを評価・判断する事が世界のコーヒーシーンではスタ[…]
完成

大体2分半くらいで抽出が完了。苦いコーヒーが好きな人だと若干薄く感じてしまうかもしれないが、テロワールやフレーバーを楽しめるのが浅煎りの醍醐味。ボディやコクを楽しめる深煎りとはまた違った魅力が浅煎りのコーヒーにはある。
最後に

浅煎りのコーヒーの抽出はやや難しい。少し抽出がブレると未抽出になったり過抽出になったりもする。適正抽出で美味しいコーヒーを淹れるならしっかりと測りながらコーヒーを淹れて、おいしく淹れられたらそれをメモすること。そうすればいつでも美味しい浅煎りのコーヒーを淹れることができる。
フグレンのコーヒーは浅煎りをメインとしているロースターの中でも飛び抜けて美味しい。ぜひあなたも一度試してみて欲しい。
コーヒーの味の評価する際にバリスタが非常によく使う2つの言葉がある。これからバリスタになりたい人やコーヒーが趣味の人はぜひ覚えておいてほしい。 未抽出(英名:Under-Extraction/アンダーエクストラクション) 過抽出(英[…]