デルターコーヒープレス(Delter Coffee Press)の魅力を徹底解剖

コーヒーの新しい抽出方法」と聞いて、その響きに心ときめかせるコーヒーラバーは少なくないだろう。新しく、そしてユニークな抽出方法を実現できる抽出器具「デルターコーヒープレス(Delter Coffee Press)」が現在世界中で話題になっている。今回の記事では次世代のコーヒー器具との呼び声が高いデルターコーヒープレスを紐解いていきたい。

 

デルターコーヒープレス(Delter Coffee Press)とは

我々は発見の旅の中で、全く新しい抽出方法を産み出すことに成功した。

(We’ve been on a journey of discovery, and we’ve created a new way to brew.) By Delter Coffee

デルターコーヒープレスは、コーヒー大国オーストラリア・ブリスベンの地でMark Folker氏を中心としたデルターコーヒーチームによって開発された新しいタイプのコーヒー器具である。

コーヒーに対する強い情熱を持ったコーヒーラバー達によって結成され、4年間もの間コーヒー業界のために新しいコーヒー器具をプロデュース・デザインしてきたこのチームは、ついにシンプルかつイノベーティブで価値のあるコーヒー器具を開発することに成功したのである。クラウドファンディングでは目標金額の350%を1週間以内で達成するなど、発売前から注目度の高さが伺える。

エアロプレス との違い

デルターコーヒープレスの見た目にどこか親近感を覚えてしまうのは、圧倒的な知名度を誇るAeropress(エアロプレス )に非常に似た形状をしているからに他ならない。自由度の高さや携帯性からそのエアロプレスが現在不動の人気を誇っているが、このデルタコーヒープレスがその地位に登り詰めるのも時間の問題だろう。

この二つのプレス系の器具はプランジャー(細長い筒)を押し込んで抽出するというアプローチは同じだが、一括りにはできない。そのためデルターコーヒープレスが今後エアロプレスに取って代わる、というよりも表現したいコーヒーの味わいによって2つの器具を使い分けるのが得策だろう。

■ エアロプレス


インバート式(逆さ)にしたり攪拌回数押す時間を変えたり自由度が高くフレキシブル

・高い圧力をかける事によりフレーバー豊かでボディのあるコーヒーに仕上げることができる。


デルターコーヒープレス


再現性に優れている

苦味が少なくクリーンな味わいのコーヒーを作ることができる 


デルターコーヒープレスの魅力を徹底解剖

<魅力1> クリーンな味わいのコーヒーに仕上がる

コーヒーが抽出される光景は実に美しい
透き通った液色
クリーンな味わいのコーヒーが完成

実はこのデルターコーヒープレス。

エアロプレスより、どちらかと言えばV60などのドリッパーを使用した透過式の抽出方法に近い。(透過式=ドリッパー内のコーヒー粉の集まりをお湯がすり抜けていくことでコーヒーの成分を抽出する方法)そして大きな特徴は出来上がりのコーヒーの味わいのクリーンさだ。

ドリップ式では、ケトルから注がれるお湯の勢いによってドリッパー内の粉が攪拌され、その攪拌によって抽出効率を上げるという効果もある。その反面、渋さや雑味、苦味も出してしまう可能性も同時に孕(はら)んでいる。

しかしデルターコーヒープレスは湯と粉が接触する際に攪拌がほとんど起こらず、スムーズにお湯がコーヒーベッド(粉の層)を通過していく。そのため非常にクリーンなテイストのコーヒーに仕上がるのだ。

<魅力2> 高い再現性

味の再現性の高いコーヒー抽出方法といえば、フレンチプレスやクレバーコーヒードリッパーを使用した浸漬式である。(コーヒー粉とお湯を一定時間漬け込む方法)対して、V60などのドリッパーを使用した透過式の抽出方法は再現性に乏しい。

同じように注いでいたとしても人間が作業を行なっている以上、必ず動きにブレが生じ、出来上がりのコーヒーにも影響が出る。自由度は高い分、非常に一貫性を保ちづらい側面がある。そんな透過式の抽出方法に、高い再現性と一貫性を持たせたのがこのデルターコーヒープレスなのだ。抽出の手順は以下の通り。

挽いた粉をセット
目盛りを見ながらお湯を注ぐ。ドリップ専用スケールは不要
お湯のセットが完了
使う湯量を引き抜いてプッシュ
完成

一見エアロプレスの抽出プロセスに似ている。しかしエアロプレスに比べて圧倒的に再現性が高い。なぜこのデルターコーヒープレスは再現性が高い器具だと言えるのか?以下で解説する。

コーヒー粉とお湯を完全分離する「ジェットシール」

それには「ジェットシール」(写真上)というパーツが重要な役割を果たしている。このジェットシールというパーツには19個の小さな穴が空いており、プランジャー(細い筒)を押して圧をかけた時に初めてこの小さな穴が開きお湯が通過するという画期的な仕組みになっている。そのため、コーヒー粉とお湯を完全に分離した状態にすることができるのだ。

プランジャーで引き抜いた分のお湯を使用する。プッシュしない限りお湯は下に落ちてこない仕組み

プランジャーを上に引き抜き、使用するお湯の量を決め(写真上)、プランジャーを押すことで初めてお湯とコーヒーの粉が接触する。

蒸らしに使用するお湯の量とプッシュ時間、1プッシュ目に使用するお湯の量とプッシュ時間、2プッシュ目に使用するお湯の量とプッシュ時間を完全に自由にコントロールすることができるのがこのデルターコーヒープレスの大きな特徴であり魅力。抽出をフルコントロールすることが可能なことによりどの抽出方法にも叶わない「高い再現性」を生み出すことができるのだ。

より詳しい抽出方法を知りたい方は『[初心者必見]デルターコーヒープレス(Delter Coffee Press)の使い方と基本レシピを公開』で説明している。

<魅力3> プッシュが楽

片手で楽に押すことが可能。女性の力でも問題ない。

エアロプレスの場合はプッシュの際に力を要するのが難点。立って両手を使って押したり、中には全体重を掛けて押し込んでいる光景を良くお店で見かける。店舗で一日何十杯もコーヒーを抽出しなければならない場合は非常に骨が折れる作業である。

一方、そこまで大きな力を入れずに、スーーっとスムーズにプッシュをすることができるところがこのデルターの良い点。片手でも座りながらでもプッシュすることができるのはこの器具の大きな魅力だ。

<魅力4> スケール無しでもコーヒー豆が計れる

ブランジャーの上に被せることでお湯の温度を保つためのリッド(蓋)。こちらを裏返せばコーヒー豆を計るツールに早変わり。こちらを使えば一杯で約6gのコーヒー豆を計量できる。もちろん煎り具合などによって1スクープが6gにならない事もあり毎回若干のブレが生じるが、外出先やアウトドアなどでコーヒー豆を計るには十分だろう。とても便利だ。

<魅力5> 見た目がスタイリッシュ

コーヒー器具を購入する際、その器具の機能性より見た目を重視してしまった経験はないだろうか?自分がいいな、かっこいいなと思って買った器具で淹れたコーヒーは何だかいつもより美味しい気がする。

<魅力6> 携帯性に優れている

手にすっぽり収まるほどのサイズで重さも約250gと非常に計量。
キャンプや登山、旅行、またオフィスに持ち込んでの使用にも向いている。

<魅力7> 安全で強靭な素材

プラスチックの素材には、トライタン・コポリエステルという極めて割れにくい素材を使用している。またこのトライタン・コポリエステルは、プラスチック製品に含まれる人体への悪影響を及ぼす有害物質「BPA(ビスフェノールA)」が含まれていない「BPAフリー」の素材。非常に安全性の高いコーヒー抽出器具である。

最後に

ありそうで無かった新しい抽出アプローチが特徴のコーヒー器具「デルターコーヒープレス(Delter Coffee Press)」の魅力は伝わっただろうか。本当に魅力的な器具で人気が爆発する可能性を秘めている。エアロプレスともドリップとも違う新しい抽出メソッドをぜひその手で確かめてほしい。

◆デルターコーヒープレスを使って実現できること

コーヒー抽出における圧倒的な再現性
苦味、渋み、雑味がないクリーンな味わいのコーヒー

 ◆デルターコーヒープレスをオススメしたい人

苦いコーヒーが嫌いな方
簡単に美味しいコーヒーを毎日淹れて飲みたい方
誰でもクイックで安定したコーヒーを抽出できるようなオペレーションを店舗に取り入れたい方
今後コーヒーにチャレンジしてみたいという方

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