【レビュー】ナノフォーマーは史上最高のミルクフォーマー!でもおすすめはしないたった一つの理由

「ミルクフォーマーじゃキメ細かなフォームドミルクを作るのは不可能。」


これは、ミルクフォーマーを購入した人の多くが漏らす不満の一つ。自宅でも美味しいカフェラテを飲みたいと思い僕自身も様々なミルクフォーマーを使ってフォームドミルクに挑戦したことがあるがどれも上手くはいかなかった。


ただそんなミルクフォーマーの現実を突きつけられて諦めていた人にとって喉から手が出るほど欲しくなってしまう器具が登場した。それがマレーシアのSubminimalが発売した「Nano Foamer(ナノフォーマー)」だ。


誰でも簡単に艶のあるきめ細やかなフォームドミルクを作れる”と話題のNano Foamer(ナノフォーマー)を早速使ってみたのでレビューしていきたい。


結論から先に言うとNano Foamerはかなり優秀な器具。既存のミルクフォーマーとは比べ物にはならない。ただ正直に言うと個人的に強くはおすすめはしない。その理由も合わせて以下で述べていきたいと思う。

 

 









クラファンで歴史的快挙

Nano Foamerは国内最大級のクラウドファンディングサイト Makuakeにてプロジェクトを開始し歴史的快挙を成し遂げた。総支援者数2830名、総支援金額25,889,920円と発売前から相当な期待が寄せられていた事が分かる。


コロナの影響で自宅カフェの需要が高まったことも一因だが、既存のミルクフォーマーという器具への失望感がそのまま数字に表れた結果とも見て取れる。









早速Nano Foamerを使ってみた

1. まずはコーヒーを抽出

本格的なカフェラテを作るには高い圧力を掛けて抽出する濃厚なエスプレッソが必要になる。Flair Espressoは家庭でも本格的なエスプレッソを抽出できるので重宝している。

 

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Flair Espressoのようなエスプレッソメーカーや家庭用エスプレッソマシンを持っていなければエアロプレスでも代用可能。エアロプレス専用アタッチメント FELLOW Prismoを使えばエスプレッソ風の濃厚なコーヒーが抽出できる。これもかなりいけるのでおすすめしたい。



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2. スクリーンを選択

Nano FoamerにはNano Screen(ナノスクリーン)と呼ばれるヘッドに取り付けるメッシュが2種類用意されている。用途に合わせて好きな方を選べる。カプチーノであればFINE(細目)、カフェラテやフラットホワイトであればSUPER FINE(超細目)と用途によって使い分けができるのは今までになかった発想。









今回はカフェラテを作るのでSUPER FINEをチョイス。









3. ミルクを温め攪拌スタート

ヘッドを水面から半分ほど出る位置に置きマイクロバブルを作る。その後はヘッド部分を全て沈ませて作ったマイクロバブルをミルクに馴染ませていく“攪拌の工程”に移行。ジャブジャブという音が消え、静かに。これが結構難しく何度やっても上手くいかない。









何度か挑戦してやっとそれらしいものができた。フォームは少し粗いがラテアートは描けそう。








4. 注いで完成

お店のクオリティと比較するとやはりミルクのテクスチャー(触感)は劣るが、ミルクフォーマーでここまでのフォームドミルクができればかなり上出来。もう少し練習すればもっと良いのができそう。








ミルクを注ぎ終えてカフェラテの完成。攪拌の技術不足のせいかミルクの滑らかさにやや欠けるが自宅でこのレベルのカフェラテが出てきたら嬉しい。









使ってみた感想

1. ミルクが薄まらないのいい

ミルクが薄まらないのはNano Foamerに限らずミルクフォーマーの利点。蒸気を使いフォームドミルクを作る業務用マシンとは違い、Nano Foamerは蒸気を一切使わないのでミルクが薄まることはない。ただ攪拌している間はミルクの温度は徐々に下がっていくので手早く仕上げる必要がある。









2. 結構コツが必要

既存のミルクフォーマーと比較すると、Nano Foamerの微細なメッシュによってカフェクオリティに負けるとも劣らないマイクロバブルを発生させることができクオリティの高い滑らかなフォームが作れる。


確かに優秀なのだが思っていた以上にフォームを作るのが難しい。ラテアートが描けるくらいしっかりとしたフォームを作るのにはかなり練習が必要になってくるし、僕自身かなり練習をした。


ヘッド部分の高低の位置取りやミルクの攪拌が起こるポジショニングを的確に探すのにコツが必要で、攪拌のフェーズに移行したにも関わらず間違えて泡を取り込んでしまうと余計に攪拌する時間を取らなければいけなくなるので修正している間にどんどんとミルクの温度が下がっていく


質感の良いフォームが作れるようになるまで結局牛乳3リットル以上使うハメになってしまった。僕のセンス不足もあるのかもしれないが・・・。


決して「気軽に、簡単に」ではない、というのが正直な感想。







これが失敗作。フォームが作れないとミルクが全く浮いてこない。







3. 電池の影響で攪拌力減

電池の残量が減っている場合はパワーが弱まり攪拌力に大きな影響が出てしまう。そのためフルかフルに近い電池を使用しなければNano Foamerのポテンシャルを引き出すことができない。僕もフル充電でない電池を使用した時はうまくフォームドミルクが作れずかなり難儀した。フル充電の電池を使おう。







4. ボタンが押しづらい

これが個人的に一番厄介だなと思ったポイント。ボタンが固く押しづらい。20〜30秒間ずっとボタンを押し続けていると終わった後は必ずと言っていいほど指が痛くなってしまう。連続で何杯も作ると腱鞘炎になるレベル。ぜひON/OFF切り替えのボタンに改善してほしいところ。メーカーさんこの記事を見てたらぜひお願いします。









Nano Foamerをおすすめしない理由

もちろんNano Foamerはイノベーティブで既存のミルクフォーマーと比較するとかなり優秀な商品である事は事実。ただ僕はフォームドミルクを作るためのより良い器具を知っているのでNano Foamerを強くおすすめすることはない。




その器具というのがフレンチプレスである。驚くかもしれないがこれを使えば簡単にツヤツヤのフォームミルクを作ることができる。





フレンチプレスは各社販売しているがメッシュが細かいHARIOのハリオールブライトが僕のおすすめ。

 






温めたミルクを50回ほど素早く上下運動させるだけ。





嘘みたいなキメの細かいフォームドミルクができる。一度騙されたと思ってぜひやってみてほしい。



飲んだ時のミルクの質感はフレンチプレスで作ったものの方が断然良い。人力でやるのでNano Foamerとはパワーが違う。人力とは言っても力は一切必要なく非常に簡単。Nano Foamerと比べてコツというコツもほとんど無いため初めての人でも必ずフォームドミルクができる。

詳しいやり方は以下のリンクで紹介しているのでもし既にフレンチプレスが家にある場合は挑戦してみて欲しい。その出来栄えにびっくりするはずだ。


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コーヒー抽出にも最適

さらにフレンチプレスが良いのは“フォームドミルクを作る”という用途しかないNano Foamerと比べマルチな器具だという点。元々紅茶の抽出器具であるフレンチプレスは、コーヒーを抽出するときに使うことができる。一台3役なのだ。


しかも価格も2,000〜3,000円と低コスト。Nano Foamerが5,480円(税込)であるのと比較するとかなりリーズナブルであることが分かる。


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終わりに

今回紹介したNano Foamerはもちろん既存のミルクフォーマーの中では最高峰だと思う。だがもし「自宅で本格的なカフェラテを作りたい」という人がいたらフレンチプレスのやり方を強くすすめるだろう。それくらい簡単にハイクオリティなフォームドミルクが手軽に作れる。ぜひやってみてほしい。