注目のハイブリッド品種「シドラ(Sidra)」とは

近年、業界内で注目を集めている品種がある。ここ数年前にエクアドルで産まれたハイブリッド品種「シドラ種(Sidra)」である。

2019年ボストンで開催されたWorld Barista Championship 2019 Boston(ワールドバリスタチャンピオンシップ)で見事優勝を果たした韓国代表のジョン・ジュヨン、3位に輝いたカナダ代表のコール・トロードが使用したことで以前にも増して業界の注目を浴びているのである。

2004年に希少品種ゲイシャが登場して以来、大会の上位に上がってくる多くの競技者が使用していたゲイシャに替わる新しいトレンドとして今後新たなムーブメントが起きる可能性を強く感じさせる。

「レッドブルボン」と「ティピカ」のナチュラルミューテーションによって産まれたハイブリッド種のシドラ(Sidra)は、レッドブルボンからくる甘さとボディ、ティピカからくる明るい酸、そしてベルベットのような質感が特徴。

語源はリンゴ酒を指すシードル(スペイン語ではSidra)から来ていることもあり、基本的なフレーバーとしてリンゴを思わせるような明るくすっきりとした酸質を持っている。またコロンビアのラ・パルマ・イ・エル・トゥカン農園はこのシドラ種に対してアナエロビックファーメンテーション(嫌気性発酵プロセス)を施し、元のオリジンにはないユニークなフレーバーを作り出すことにも成功している。


まだまだ日本ではほとんど見かけることがないこのSidra(シドラ)。見つけたらぜひとも新しいコーヒー体験を堪能して頂ければと思う。今後のSidra(シドラ)の進化に引き続き注目していきたい。


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