【プロでも知らない!?】手挽きコーヒーミルの効果的な使い方とコツ

「コーヒーミルの使い方はこれで本当に合っているのかな・・?」

そんな風にコーヒーミルの使い方に不安を抱えている人が多くいることを最近知った。美味しいコーヒーを自宅で楽しむための一番の近道は、コーヒーミルやグラインダーを正しく使うこと。


正しい使い方はプロでも案外知らないものだ。正しい使い方を知るだけ今日飲むコーヒーが昨日のコーヒーより美味しくなったらどうだろう。間違いなくいつものコーヒーライフがより豊かになる。


今回はコーヒーラバーやコーヒー初心者のための「他では決して語られない一歩上をいくコーヒーミルの使い方のコツ」を紹介したい。読んだらすぐに実践できるゼロコストの方法なのでぜひ参考にしてほしい。





手挽きコーヒーミルの効果的な使い方 7つのポイント

1. 抽出器具に合った挽き目に設定する

コーヒーミル 使い方 コツ 抽出方法

抽出器具に合わせて挽き目を変えることはとても大切なこと。例えばフレンチプレスなら粗めに、エスプレッソであれば細かめに挽く、といったようにそれぞれの抽出器具には適切な挽き目というのが必ず存在する。


もしあなたが初めて手挽きミルを使ってコーヒーを淹れるのであれば以下の対応表を参考にしてほしい。




挽き目 おすすめの抽出器具
極細挽き エスプレッソ、マキネッタ
細挽き エスプレッソ
中細挽き ハンドドリップ、デルターコーヒープレス 
中挽き ハンドドリップ、デルターコーヒープレス 、フレンチプレス、クレバーコーヒードリッパー
中粗挽き ハンドドリップ、フレンチプレス、クレバーコーヒードリッパー
粗挽き フレンチプレス、クレバーコーヒードリッパー




エアロプレスの挽き目は幅広いので、細挽き、中挽き、粗挽き、レシピによって変えよう。

 











 

2. 淹れる直前に挽く

コーヒー豆はコーヒーを淹れる直前に挽くのがベストだ。コーヒー豆は挽かれて粉々になったその瞬間から空気に触れる表面積が増える。空気にさらされる面積が大きくなるとどのような事が起きるのか?それは、以下の2つ。





■ 酸化による風味の劣化
■ 良質なアロマやフレーバーの揮発





機会があれば挽かれてから長期間空気ににさらされたコーヒー粉でコーヒーを淹れてみてほしい。きっと香りも少なくテイストも味気ない、酸化による不快な酸味を持ったコーヒーができるはず。コーヒー本来の美味しさを存分に楽しめるようにコーヒー豆はコーヒーを淹れる直前に挽こう。



極細挽きは空気に触れる表面積が最も大きいから劣化が一番早い。

 













 

3. ゆっくり挽く

挽くスピードが変わると出来上がりのコーヒーの味わいも変わってくる。ゆっくり挽いたコーヒー豆で淹れたコーヒーの方がきっと美味しく感じるだろう。なぜゆっくり挽いたコーヒー豆の方が美味しく感じるのか?それには以下の理由が関係している。





■ 摩擦熱による風味の劣化を防げるから
■ 微粉量を減らす事ができるから








コーヒー豆は空気に加え、熱にも弱い性質を持つ。ゆっくりと挽く事で摩擦熱の発生を減らしフレーバーやアロマの消失を防ぐことができる。またゆっくりと挽くことで微粉の発生量を減らすことにも繋がる。微粉が減ると過抽出による渋さが減り味がよりクリアになる。


(手挽きのミルの場合は摩擦熱が生じるほどの速さで回転させることは不可能であるため、味の変化の大きな原因は微粉によるものがメインになるだろう。)

 

実際に、挽く速度を変えるとどのように味に変化があるか検証を行った。














速いスピード
遅いスピード

同じコーヒー豆を約30秒と約1分で挽き、人の手によるブレが少ないクレバーコーヒードリッパー を使用し抽出を行った(4分経過後にカップに乗せ濾過開始)。どのように味に影響が出るのか。














速いスピードで挽いたコーヒー豆で淹れた抽出時間

遅いスピードで挽いたコーヒー豆で淹れた抽出時間

速いスピードで挽いた方は6分26秒で抽出完了。対してゆっくり挽いた方は6分で抽出完了。これには恐らく微粉の発生量が関係していると考えられる。


速いスピードで挽いたコーヒー豆の方が微粉がより多く発生し、ペーパーフィルターに目詰まりを起こしたため抽出時間が伸びてしまったのだろう。



次は味わいに関して比較していく。挽くスピードが早い方は抽出時間が伸びてしまったことと、微粉量の多さから渋みが先行した。そして液体はより味の詰まった暗い印象に。対して遅いスピードで挽いた方はよりクリアな味わいと、明確なフレーバーを感じやすかった。






挽くスピード 抽出時間 味わい
速い 遅くなる 渋み、暗い 
遅い

早くなる

 クリア、明確なフレーバー







微粉はどんなに性能の良いミルでも必ずでてしまう。もし微粉を意図的にカットしよりクリアな味にしたいなら、サザコーヒーが販売しているパウダーコントロールストッカーを使うことをおすすめする。


















4. 最後まで挽ききらない

最後までコーヒー豆を挽ききらないことで、粒度のバラつきを極限まで抑えることができる。粒度にバラつき(不均一)があると味に悪い影響を与えるのは別記事「[コーヒーミル比較検証レビュー]コマンダンテとポーレックスを徹底的に比較してみた」で紹介した通り。

最後まで挽ききらないようにする方法としては、例えば15gのコーヒー豆を使う場合、少し多めの16gや17gを使って挽く。そして最後1〜2g分残し最後まで挽ききらないで終了する。なぜ上記の方法でグラインドすると粒度が均一に揃いやすくなるのか。なぜなら、




挽き始めと挽き終わりは粒度が違うから





なぜ挽き始めと挽き終わりの粒度に違いが出るのか以下で写真付きで説明したい。













 

挽き始め

挽き始めは設定した通りの粒度。良い感じ。















挽き終わり

同じ粒度設定なのにも関わらず、挽き終わりは粒度が変わってしまい若干荒くなっているのが分かる。これは実は重力が関係している。

挽き始めは豆の重さで下の豆が押されている状態なのでしっかりと刃に豆が噛まれながら挽かれる。対して挽き終わりは押してくれる豆が上にないため若干空回り気味に挽かれてしまう。

そのため挽き終わりは粒度にブレが生じ、設定した粒度より荒くなってしまうのだ。均一な粒度にするためコーヒー豆を挽く時は少し多めに入れ挽ききらないことをおすすめする。













5. 満遍なく入れる

GOOD!
BAD!

コーヒーは満遍なく平らになるように入れよう。そうする事で粒度のバラつきを防ぐことができる。

理由は4番で説明した理由と全く同じ。豆が少なく入っている方が荒くなってしまい全体の粒度にばらつきが出てしまうため。しっかり満遍なく入れよう。














6. ボディはまっすぐにして挽く

GOOD!!
BAD!!

これも5番で説明したのと同じ理論。豆がボディ内部で偏ってしまうため豆が少なく入っている方が粒度が荒くなってしまう。コーヒーミルのボディを傾けて挽いた方が挽きやすいかもしれないがコーヒーの味にこだわるなら必ずまっすぐにして挽こう。














7. 使用後に掃除をする

ブラシで綺麗にしよう

前回挽いたコーヒー豆がコーヒーミルの内部や刃に付着している状態でコーヒー豆を挽けばコーヒーの味は当然落ちるので掃除は必須。特に深煎りコーヒーは油分が付着しやすいので使用後速やかに掃除をしたいところ。














外側部分だけの掃除よりもちろん分解掃除をする方が100倍良い。分解することでパーツ一つ一つを綺麗に掃除することができる。














粉が一番付着する歯の部分。ここは一番念入りに掃除をしたい。専用ブラシや化粧筆、綿棒などを使って隅から隅まで掃除をしよう。コーヒーミルの分解掃除方法やアーネックスというタブレットを使用した掃除方法は以下で詳しく解説しているのでコーヒー好きならぜひチェックしてもらいたい。

 

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【裏技】挽く前に少量のコーヒー豆で挽く

「毎回分解掃除するのが面倒くさいなぁ」というのは誰もが思うところ。分解掃除をせずに美味しいコーヒーを飲みたい場合はある裏技を使おう。

やり方は挽く前に少量(4、5粒)のコーヒー豆を挽くだけ。こうすることで刃に付着した古いコーヒー粉を一緒に排出することができる。とてもおすすめな方法。

 

ポイントはこれから飲むコーヒーと同じコーヒー豆で挽く事。別のコーヒー豆を使うと味が混ざってしまう。

 












最後に

ただコーヒー豆を挽くという作業でも突き詰めればとても奥が深く、何気無くやっていた一つ一つの作業に意味を持たせて、丁寧に挽くことで劇的にコーヒーの味は変わっていく。たかがコーヒー一杯、されどコーヒー一杯。

 

今回紹介した方法はどれも簡単にできることばかり。それでいて実はプロの人でも知らないやり方も中にはあったりする。美味しいコーヒーのために今日から早速やってみてほしい。きっとコーヒーを淹れることがもっともっと楽しくなるはずだ。